ファミリーバイク特約の補償内容は | 自動車保険

ファミリーバイク特約とは

ファミリーバイク特約とは、
自動車保険に付帯できる排気量125cc以下のバイクのための保険。
単体でバイク保険に加入するより割安で加入することができます。

 

ここでは、この特約について詳しく説明していきます。

 

<目次>

  1. 家族がバイクを運転して事故した場合適用
  2. 年齢条件や家族限定には縛られない
  3. 補償内容は2つのタイプから選べる
  4. バイク保険に入るよりは割安だが・・
  5. 示談交渉サービス付
  6. ロードサービスは対象外
  7. 自賠責保険切れに注意

 

排気量が125cc以下のバイクだけ

原付バイク

あくまでも対象は125cc以下のバイクでの事故によるものだけ。50ccの原付バイクしか対象にならないと思っている人も多いようですが、排気量が125cc以下であれば、小型バイクでも対象となります。

 

125ccを超える排気量のバイクは対象外となりますので、そのバイクには別途保険をかける必要があります。

 

家族がバイクを運転して事故した場合適用

自動車保険の解説員

補償の対象となるのは下記の人が
125cc以下のバイクを運転して事故がおきた場合です。

 

(1)記名被保険者
(2)記名被保険者の配偶者
(3)記名被保険者またはその配偶者の同居親族
(4)記名被保険者または配偶者の別居の未婚の子
(自動車保険ではこの範囲の人を「家族」と定義しています)

 

ちなみに自分のバイクを運転していなくてもOK。
基本的に誰のバイクを運転しても対象となりますので、例えば、友人の原付バイクを記名被保険者が運転して事故をおこしても補償対象となります。

 

関連記事:複数台の契約がある場合は補償の重複に注意!

 

年齢条件や家族限定には縛られない

ファミリーバイク特約は、主契約に運転者の年齢条件や家族限定を設定していても、
それに縛られることはありません。

 

たとえば、運転者30歳以上補償で運転者本人限定特約を付帯していて、
20歳の同居している息子が原付バイクの運転をして事故をしても補償対象となるのです。

 

補償内容は2つのタイプから選べる

ファミリーバイク特約(自損タイプ)

対人&対物賠償に加えて自損事故保険がセットされたタイプ。自分のケガや死亡への補償は、
単独事故、もしくは自分の過失が100%の事故のときだけに限定されます。

 

ファミリーバイク特約(人身タイプ)

対人&対物賠償に加えて、人身傷害保険がセットされたタイプです。単独事故でも相手がいる事故でも、自分のケガや死亡に対して過失割合に関係なく補償されます。当然、自損型に比べて保険料は高くなります。

 

バイク保険に入るよりは割安だが

ファミリーバイク特約は、バイク保険に単体で入るよりは割安になっていますが、
補償内容は上記の2タイプしか選ぶことができませんし、保険金額は自動車保険の部分と同額になりますので、バイク保険のほうだけ保険金額を小さくするというようなこともできません。

 

補償内容をバイクのほうだけ変更したい方や、無保険車傷害や車両保険など、
ファミリーバイク特約では付帯されない保険も希望する方は、
バイク保険の見積もりもしてみて、保険料等を比較したうえで検討するといいでしょう。

 

関連記事:ファミリーバイク特約を使うと等級は下がるのか

 

示談交渉サービス付

自動車で事故をおこしたときと同様に、ファミリーバイク特約を付帯しておけば、
125CC以下のバイクでの事故の際にも、保険会社が代理で事故の相手との示談交渉を行なってくれます。

 

ただし、車での事故のときと同様で、自分の過失がゼロの事故の時には、
保険会社は示談交渉が行えませんので、弁護士費用特約を付帯しておくことをオススメします。

 

関連記事:無過失だと自動車保険会社が示談交渉できないの?

 

ロードサービスは対象外

ファミリーバイク特約を付帯されていたとしても、
自動車保険に付帯されているロードサービスが使えるのは契約車両のみ。
バイクでのトラブルは対象外となりますので注意が必要です。
この部分はファミリーバイク特約の欠点と言えるでしょうね。

 

バイク保険を単体で契約すれば、ロードサービスが付帯されていることが多いので、
心配な方は、ファミリーバイク特約ではなく、バイク単体で保険に入るか、
JAFに加入しておくことをオススメします。

 

自賠責保険切れに注意

自動車の場合は、車検を通すためには自賠責保険への加入が必須なので、
車検前に、車検有効期間分の自賠責保険を契約するのが一般的です。
よって、自動車で自賠責保険切れになることは滅多にないかと思います。

 

でも、ファミリーバイク特約の対象となる排気量125cc以下のバイクは、
車検がありませんので、自賠責保険切れに気づない人も多いようで、
無保険のままバイクを運転してしまっている人も多いようです。
(保険が切れているのを知っていて、走行している人もいるようですが・・)

 

そもそも、自賠責保険なしで公道を走るのは違法です。
警察に見つかれば、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」に加え、
違反点数6点が付いて免許停止処分となります。

 

さらに、せっかくファミリーバイク特約を付帯していても、
対人賠償はあくまでも自賠責保険で足りない部分を支払うものですので、
自賠責保険未加入であれば、その分の保険金は支払われません。(注)

 

ファミリーバイク特約に入っているだけで安心せず、
自賠責保険切れにならないよう、十分注意してください。

 

<注>自賠責保険未加入者との事故の被害者は、政府保障事業により自賠責保険相当の金額を補償されます。もちろん、その金額は後日国土交通省が加害者に請求することとなります。
⇒関連記事:ひき逃げや無保険事故の被害者の補償について

 

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最終更新日:2018年4月30日