自分が無過失の事故だと自動車保険会社は示談交渉できないの?

無過失だと自動車保険会社が示談交渉できないの?

自動車保険の解説員

信号待ちしていたら、後ろから追突されたとか、対向車がセンターラインをオーバーして正面衝突という事故は、基本的に自分側の過失は「0」、つまり無過失ということになります。

 

実はこういった無過失事故の場合、保険会社は示談交渉を行なってくれないことを知っていますか。もっと正しく言えば、示談交渉をしたくてもできないのです。

 

どういうことかというと、弁護士会とそういう話がついてるからなんです。あまり詳しく書くと、かなり長くなりますので簡潔に書きますね。

 

昔、自動車保険には示談交渉サービスがない時代もありました。で、新たなサービスを始めようということで、対人賠償を使うようなケースでは、示談交渉を保険会社がやりますよっていうのを始めることにしたんです。

 

すると、弁護士会が、
「それは弁護士の仕事だ!非弁行為であるから弁護士法に違反してる!」
ということで損保会社を訴えてきたそうです。

 

そして、裁判をやって最終的には、
「損保会社は対人・対物賠償を使うような時だけは示談交渉してもいいが、それ以外はダメ!」
ということで両者は和解したんです。

 

そういった歴史があって、無過失事故の示談交渉は保険会社はやってくれないんですね。

 

もちろん、保険会社は示談交渉ができないというだけ。
交渉するにあたっての相談にはのってくれますのでご安心を。

 

あと、自分は無過失だと主張しただけでも、保険会社は示談交渉してくれません。
保険会社は上記の理由で過失「0」で示談交渉をまとめることができません。
そのため、無過失だと主張をされてしまうと、上記の理由で動けなくなるわけです。

 

よくあるみたいですね。あきらかに双方が悪い出会い頭の事故なのに、
契約者が無過失主張するので、保険会社がかわりに示談交渉をできないケース。

 

しかも、そういう人に限って、いくら丁寧に説明しても、
「保険に入っているのに示談交渉ができないなんておかしい!」
としつこく文句を言ってくるようで、事故の担当者も対応に苦労しているようです。

 

ということで、自分に過失がない事故のときは、
示談交渉を保険会社がすることができないことは、しっかり覚えておきましょう。

 

そして、自分で示談交渉をするなんて不安だという場合は、
弁護士費用特約をつけておくといいでしょう。

 

弁護士特約をつけておけば、無過失事故で保険会社が示談交渉してくれなくても、
弁護士を雇って示談交渉をしてもらえば、その費用を補償してもらえるので安心です。

 

「自動車事故をおこしてしまった時の知識」の目次に戻る


あなたは余計な保険料を払っていませんか!?

 

スクエアバンのアンケート

スクエアバンの説明

⇒スクエアバンでの見積はこちらから

公開日:2012年8月15日

最終更新日:2021年2月22日