交通事故の発生件数と死傷者数の推移 | 自動車保険関連データ

交通事故の発生件数と死傷者数の推移

下の表は警察庁交通局が発表している
昭和23年から平成24年までの交通事故発生件数と死傷者数の推移のデータです。

交通事故発生件数と死傷者数の推移

このデータを見れば分かるとおり、
負傷者数と事故件数についても、ここ数年で大幅に減少。
死者数に関しては、平成に入ってからは減少傾向を続けており、
1万人以上だった死者数が平成24年には4411人にまで減少しました。

 

ただそれでも、1日あたり約12人も交通事故で死亡している計算になります。
まだまだ毎日多くの方が亡くなっているというのが現状と言えるでしょう。

 

死者が減少している要因

警察庁によると、交通事故による死者が近年減少している要因として、
下記の4つのことが挙げられるとのことです。

 

  1. シートベルト着用者率の向上
  2. 危険認知速度の低下
  3. 悪質・危険性の高い事故が減少
  4. 歩行者の法令遵守

シートベルト着用者率の向上

シートベルト着用率と致死率の推移

これはシートベルト着用率と致死率(死傷者のうちの死者の割合)の関係を表したものです。
シートベルトの着用率が近年高くなるにつれて、致死率も下がってきていますね。

 

シートベルト着用有無別の致死率」のページでも紹介しましたが、
シートベルトをすることによる安全性向上の効果は明らかですから、
これは死者が減少する大きな要因の1つと言えるでしょう。

 

自動車事故の死者のうち半数近くがシートベルト非着用者のようですので、
シートベルト着用率を上げることで、さらなる死亡者減少が期待できるかと思います。

 

危険認知速度の低下

危険認知速度別交通事故件数

危険認知速度というのは、自動車が危険を察知して、
ブレーキやハンドル操作などの事故回避行動を取る直前の速度のことです。

 

そんなの分かるのか?って言う人も多いと思いますが、
ブレーキ痕や車の損害状況などから、ある程度の推測ができるんだそうです。

 

当然、この危険認知速度が早いと、死亡事故となる可能性は高くなりますが、
上のデータのとおり、ここ数年はこの数字が下がってきており、
これも死亡者の減少と関係があると考えられます。

 

悪質・危険性の高い事故の減少

飲酒運転・最高速度違反による交通事故の構成率及び死者数の推移

飲酒運転やスピード違反の状態で事故をおこした場合、
それ以外に比べて死亡事故となる確率は非常に高く、
飲酒の場合が8.4倍、スピード違反は21.1倍にもなるそうです。

 

上のデータで分かるとおり、この2つの違反状態における事故の割合が年々減少しています。
これも交通事故による死者数の減少の一因であると考えられます。

 

飲酒運転を根絶し、スピードが出にくい道路環境を整えるなどすることで、
さらにこの数字は下げることができそうですね。

 

歩行者の法令遵守

歩行中死傷者の違反構成率及び歩行中死者数の推移

歩行者に信号無視などの違反があった交通事故による死亡数も減ってきているようです。
信号無視や横断歩道以外の道路横断などが多ければ、それは死亡事故も多発しますよね。

 

きっとこれは、警察を始めとするいろいろな団体による
交通安全教育や取り締まりの成果が出ているものと思われます。

 

それにしても、ただでさえ海外に比べれば、格段に歩行者が交通規則が守っている日本ですが、
さらに年々、その数字が上がっているというのはすごいことですよね。
他の国のこのデータがあるのなら、どんなものなにか見てみたいものです。

 

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最終更新日:2017年10月19日